音楽にできることは
これまでも大きな災害が起こるたびに、音楽にできることは何かという問いを前にして立ち尽くす日々がありました。今回、金沢の合唱団水星が能登半島地震の復興のために立ち上がってくださいました。この行動力に敬意と感謝と、また共に歩む賛同の意をここに表したいと思います。沢山の方が復興支援コンサートにご参加、ご支援いただけることを願っています。
復興支援コンサートに寄せて
一昨年、輪島や穴水の街を訪れた際に目にした、あの美しい空や海、町並みが私の頭から離れません。奇しくも新年を迎えたその日、能登半島中心に襲った震災は能登の皆さんの大切なものを傷つけました。
私たち1人ができることは、ささやかなことかもしれませんが、日本全国の皆さんと力を合わせることで、音楽や歌の力が、能登の皆さんの前に進むための原動力になると信じております。ぜひともご参加下さいますようお願い申し上げます。
島唄を
教師になった最初の6年間、七尾の学校にお世話になりました。生徒達も先生方も地域の人たちも「能登はやさしや、土までも」、この言葉の通りでした。能登にはどこまでも心優しい人達と、海や山の自然、またそれらに宿る命への感謝の文化がそこにありました。
困難な状況にある人たちに、「頑張れ」と簡単に口にすることはできません。
能登の皆さんに「自然への畏敬の念、故郷や家族への想いを歌う唄」である「島唄」を。
合唱団 水星 深見 納(金沢西高校)